平成16年度 第2専門技術室主催専門研修

平成16年度 第2専門技術室主催専門研修

      平成16年度京都大学総合技術部

       第2専門技術室  「専門研修」 (第4回)

                 

        研修プログラム

開催日時: 平成17年2月9日(水)

場  所: 吉田南総合館南棟1~4F、時計台記念館2F(国際交流ホ-ルのⅠ)

09:00~12:15  実習 「物理実験の基礎」 (テ-マ数 7)

                      担当 技術専門員 鉄尾 実與資

                         技術職員   高橋 輝雄

                      【於:吉田南総合館南棟 B1~4F】

12:15~13:00  昼食

13:00~15:00  ポスタ-発表        【於:時計台記念館2F】
15:15~17:00  専門講義 「大学におけるネットワークセキュリティ」

                  学術情報メディアセンタ- 教授 岡部 寿男   【於:時計台記念館2F】

17:15~19:00  懇親会   (会費 2000円) 【於:吉田生協】

研修実行委員会委員
                        工学研究科  北川 尚男、中西 伸二、吉田 亘利
              学術情報メディアセンタ-  隈元 榮子、寺嶋 廣次、小澤 義明
                         防災研究所  平野 憲雄
                         理学研究科  松本 博
             人間・環境学研究科  鉄尾 実與資
                 農学研究科 山口 加乃子
                エネルギー理工学研究所  橋冨 興宣 

第2専門技術室 専門研修(パネル発表者・所属・題目・概要)一覧
                               H17.2.9開催
氏名:吉川 慎   
所属:理学研究科 附属地球熱学研究施設 火山研究センタ-
題目:オープンハウス等でおこなう簡単な実験・工作の紹介  
概要:当センターでは,毎年10月「年に一度の一般見学会」という一般向けにセンター
   を開放したイベントをおこなっている。 今年を含めてまだ4回目であるが,私を
   含むセンターの若手が中心となり,来場していただいた方々に満足していただける
   ような企画を毎年催している.内容は「火山研究センター」という性質上,それに
   沿ったものになっており,ポスターを使った研究や観測の紹介から始まり,一般向
   け講演,子供向け実験・工作といったものである.
   本講演では、これまでにおこなってきた実験、再現および工作について,いくつか
   紹介したいと思う.

氏名:中西 伸二・高橋 良和・家村 浩和  
所属:大学院工学研究科 都市社会工学専攻
題目:京都大学総合博物館平成16年度秋季企画展における明石大橋主塔制震模擬モデル
   試作および見学者体験制震小型震動台実演システムステム等の開発
概要:本研究開発は、 平成16年9月29日から12月26日まで開催された京都大学総合
   博物館平成16年度秋季企画展において、筆者らの研究室が出展した「土木構造物の
   耐震・免震・制震コーナー」における明石大橋主塔制震模擬モデル試作および見学
   者体験制震小型震動台実演システム等の開発について、その開発の経緯および技術
   的困難克服・工夫を含めて紹介するものである。さらに発表当日はその実演も実施
   する。

氏名:橋冨 興宣  
所属:エネルギー理工学研究所 エネルギー複合機構研究センタ-
題名:エネルギー理工学研究所加速器装置DuETのビーム分布測定器(BPM)について
概要:平成14年から開発が始まり 平成16年に納入されました。 この計測器の目的は
   照射実験中に イオンビームの位置とそのビーム強度を正確に測定することにあり、
   従来であれば 実験を一時的に中断してビーム強度を測定していたがこの計測器は
   照射を中断することなく測定するために小型のファラデーカップを縦に並べた検出
   部をビームを横切る形で動かしていくことで最小限度の影響にとどめることに成功
   した。
氏名:辰己 賢一   
所属:防災研究所 技術室
題目:紀伊半島南部における臨時観測点の設置~ソフト面からのアプローチ~
概要:観測点の地理的な情報や地震計の設置・保守を行った年月日および観測の年月日の
   他,その観測点にいたる道順等の必要事項を点の記に収録することは,情報の保存や
   描かれた情報を参考に業務を行う上で重要である. 本ポスターでは,点の記の効率
   的な整備方法や情報収集のノウハウを発表するとともに,GPSポケナビを用いた位置
   情報作成手法について報告を行う.
氏名:冨阪 和秀  
所属:防災研究所 技術室
題目:人体に加わる風力測定用の6分力天秤の試作
概要:人体のもつ空力特性を風洞実験により明らかにするための6分力天秤の試作につい
   て途中経過を報告する。

氏名:三浦 勉   
所属:防災研究所 技術室
題目:新型衛星テレメータシステムの紹介
概要:現在の衛星を利用した地震観測装置が平成19年秋以降利用できなくなるのでその対
   応に迫られている。今回のポスターでは、新しい装置の紹介とシステム設置の体験
   をすることができたので、その時の苦労話を交えてポスターにて発表する。

氏名:西村 和浩   
所属:防災研究所 技術室
題目:紀伊半島南部における臨時地震観測点の設置 ~ハード面からのアプローチ~
概要:大都市大震災軽減化特別プロジェクト「近畿圏大深度弾性波探査」の紀伊半島
   自然地震臨時観測点の地震計・電源用バッテリ・ソーラパネルなどに関する技術的
   事項について報告する。

氏名:嶋 田 誠  
所属:大学院情報学研究科 数理工学専攻
題目:学生実験の問題点
概要:学生実験はいろいろな問題点を抱えている。設備、予算、教員側、学生側、そし
   てそれを支援する技術職員。国立大学が法人化されてさらに情勢が複雑化しているが、
   学生実験は大学教育の基礎であり、欠かせない。学生実験を拡充し、より大学教育に
   資するものとするにはどうするべきかを考察してみたい。
氏名:片桐 統  
所属:理学研究科 情報技術室
題目:スケジュール管理ソフト作成
概要:昨今のコンピュータ・ネットワーク環境の発展は目覚しく、部局における事務処理
   分野においても、作業支援に一人一台のPCが京大ネットワークにつながれ、ハード
   ウェア環境は整備された。しかしながらソフトウェア環境を見てみると、統一性が
   なかったりソフトウェアが高価なため手が出せない等の理由で、せっかくのハード
   ウェア環境を十分に使いこなせていない現状がある。そこで、コンピュータ・ネッ
   トワークを利用した情報共有の手段として、簡単に部局長や事務長、事務室各掛な
   どの予定を、事務室内で横断的に情報共有するスケジュール管理システムを提案し、
   開発した。 本発表では、スケジュール管理システムの開発環境および動作画面を
   提示し、高価でカスタマイズが複雑なグループウェアを購入せずともコンピュータ・
   ネットワークを利用した情報共有手法を手軽に構築できることを証明する。
氏名:大村 高正  
所属:エネルギー理工学研究所 エネルギー複合機構研究センタ-
題名:エネルギー理工学研究所 電子顕微鏡装置群(MUSTER)について
概要:MUSTER(Multi-scale testing and evaluation research)施設は,DuET施設と相
   補的な関係を有しており,先進材料を対象に,サブナノスケールから実用寸法のレ
   ベルまで連続的にマルチスケールで,科学組成,構造組成,強度特性の評価を行う
   ことが可能な研究施設です。
   主な研究装置として
   1. ナノスケールでの評価が可能な電界放出型透過電子顕微鏡。および透過電子顕微鏡。
   2. サブナノスケールからマイクロスケールまでの評価が可能な電界放出型走査電子顕
     微鏡。および走査電子顕微鏡。
   3. 試料の微細加工が可能な収束イオンビーム装置が挙げられます。
   これらの電子顕微鏡にはEDS(エネルギー分散形X線分光法)装置が付属しており,試料の
   組成元素分析を行うことも可能です。

氏名:鉄尾 実與資  
所属:大学院人間・環境学研究科 相関環境学
題目:29吋天体経緯儀と二見鏡三朗
概要:1891(明治23年)文部省より9吋天体経緯儀ほか4点が払い下げられた。総重量40kgほ
   どの箱書きには陸軍参謀本部測量課と記載されていた。一方 二見鏡三郎は第三高等学
   校の学部時代が始まった年に着任し、1998(明治30年)京都帝国大学が作られて理工大
   学土木教室第1講座の教授として奉職した。この天体経緯儀と二見鏡三郎の関係を調査し
   たので報告する。
氏名:松本 博    
所属:理学研究科 物理学第2教室
題目:京大理タンデム加速器を用いた質量分析法による炭素年代測定
概要:京都大学理学部タンデムは、1990年に最高ターミナル電圧5MVのバンデグラーフ
   から8MVの横置き型の米国nec製ペレトロン加速器(8UDH)に更新され、十数年
   を経過した。長年プロジェクトの一つとして、加速器質量分析法(Accelerator Mass
   Spectrometry)の開発を進めてきた。36Clの測定を目指していたが、標準技術として
   14C測定を開発し、3年ほど前から、定常的に測れるようになった。今回は当実験棟に
   おける質量分析法(AMS)による炭素年代測定の開発について報告する。
    1.加速器質量分析          5.AMSシステムの構成
    2.同位体              6.逐次入射システム
    3.AMSによる炭素年代測定     7.サンプル処理
    4.他機関での測定(トリノの聖骸布) 8.年輪年代学 

氏名:岡本 利広   
所属:数理解析研究所
題目:Sun Fire V250 でのサーバー構築
概要:Sun Microsystems のエントリーレベルサーバー Sun Fire V250 でサーバーを構築
   しました。その概要を紹介いたします。 [V250 の構成]
  * CPU:  UltraSPARC IIIi 1.06GHz x 1個.  * メモリ:  DDR-1 SDRAM
   DIMM 128bit + ECC, 256MB * 4/4 スロット: 計 1GB.
  * HDD: 内蔵 36.4 GB 10000回転 Ultra3 SCSI (Ultra 160) x 2個.
  * 電源:  x 2 個 (冗長化電源).    * テープ: 外付 DDS-3 テープドライブ.
  * console: シリアル管理 および ネットワーク管理(ALOM,10BASE-T).
  * ソフト: Sendmail, BIND9, SpamAssassin 等.

氏名:矢野 隆夫   
所属:大学院工学研究科都市環境工学専攻
題目:透水性舗装の機能評価技術の構築
概要:透水性舗装は騒音低減、雨天時の視認性向上など車両走行上の環境改善といった
   排水性舗装が持っている機能に加え、雨水浸透による地下水の涵養を促進し、貯
   留した雨水の蒸発による潜熱によってヒートアイランド現象が緩和されるという
   住環境を改善する効果が期待されている。  本研究は、透水性舗装のモデルを
   構築し、主に水収支の観点から洪水抑制効果を、熱収支の観点からはヒートアイ
   ランド現象の緩和効果を実験的に解明したものである。
氏名:櫻井 恒正・四方 敏明・河野 典・山元 伸幸・高見 好男・久保 浩史
所属:学術情報メディアセンターネットワーク掛
題目:京都大学学術情報ネットワークサービス
概要:京都大学学術情報ネットワークサービスで提供しているサービスについて概要を
   発表する。

    発表概要は参加者の資料として配布を予定しています。

専門研修終了後に原稿を技術職員研修発表報告集に載せる予定です。