ごあいさつ

総合技術部 部長 大嶋正裕

総合技術部 部長

 昔、私が学部の4年生であったころ、研究室の先輩に実験装置の部品を作るからと、地下のある部屋に連れて行かれたことがあります。そこには、トンカチやモンキーなど数多くの工作道具をはじめ、旋盤やフライス盤など大型の工作機械もあったと記憶します。「わあ~、すごいすっね。誰でも勝手にこんな工作機械使えるんですか?」と尋ねると、先輩は「この工作機械は、自由に使わせてもらえるけど、こっちの機械は技術職員の○○さんがいないとダメやねん。この機械も、最初に○○さんにしっかりと使い方を教えてもらったから使うのOKやねん。お前も、俺のやり方を見て慣れて、そのあとしっかり○○さんに教えてもらい、そしたら使えるから。気をつけなあかんのは、使ったあと道具を片付けなかったりすると、ごっつう怒られるぞ。出入り禁止になるかもしれん。」と答えてくれました。

 今思うに、上記の会話の中に、技術職員の匠の技の学生への伝承や道具の大切さの教えなど、学生と技術職員の関係のあるべき姿、技術部が大学において存在する意義が読み取れるような気がします。技術職員は、今も昔と変わらず、教員や学生の教育研究活動を支援する役務を担って頑張っています。ときには、学生を叱り、装置の使い方や大切さを教えることもしています。大学における教育研究活動の基盤・インフラを支えているという自負をもって働いています。

 私が4年生であった30年前と違って、使う機械も核磁共鳴装置やTEMなど高度化・特殊化、専門化しています。情報インフラも大きく変わっています。日々進歩しています。このような日進月歩の技術に順応し、かつ、教員と学生の方々の要求に応えていけるようにするため、平成18年度から、各部局や研究所等で独立に活動していた技術職員を全学組織としてまとめた総合技術部が作られました。この総合技術部は、工作・運転系、システム・計測系、物質・材料系、生物・生態系、核・放射線系、情報系の6つの専門技術群という取り扱う業務内容でのグループ化と、各部局・研究所ごとのグループ化の2種類で縦と横のグループ構造で組織されており、技術職員としての資質・技能の向上に努めながら、部局ごとに特徴の異なる問題に迅速に対応しかつ各業務で共通する技術問題を全学的に共有し学修を重ね、多様な技術の推進・インフラの構築に貢献しています。

 総合技術部HPは、その総合技術部の活動の現状やさまざまな取り組みを紹介し、皆様にご理解いただくために作製しています。技術職員の活動は、表からはなかなか見えてこないものです。総合技術部HPを通して、皆様に技術職員の活動をご理解いただき、暖かいご支援を賜りたく思います。その支援のもと皆様と技術職員の間の強い信頼関係のなかで、今まで通りこれからも教員と学生の方々の教育研究活動を支えることができれば総合技術部としては、うれしい限りです。