総合技術部次長のごあいさつ

令和5年8月
総合技術部次長  高橋 秀典

総合技術部次長

 総合技術部の次長職は、「京都大学教室系技術職員に係る組織要項」が改正にされて平成28年度から設けられました。次長職が設けられる以前の総括技術長は、総合技術部技術長会議で互選によって選ばれた、いわば技術長会議の代表者的な位置付けだったのに対し、次長職は総合技術部委員会の議を踏まえて、総長が任命する仕組みになっています。

 総合技術部の次長職の役割は、ポストを設けた時点で想定した範囲に比べて、かなり幅広なものになっています。具体的には、技術長会議の運営をはじめとして、総合技術部が企画・実施する研修など、総合技術部の運営全般にわたって、総合技術部長をサポートすることです。教室系技術職員の人事に関して、総合技術部長を補佐することも役割の1つです。教室系技術職員は、現在、学内の20を超える部局に所属していますので、各部局の教室系技術職員、あるいは関連する教員の意見を聞いて調整したり、連携を図ったりすることも含まれます。このほかにも、教室系技術職員を代表して、学内外のさまざまな場で意見を表明することなども挙げられます。

 京都大学の教室系技術職員を取り巻く環境は大きく変わろうとしています。令和3年度には、ほぼ1年間をかけて、戦略調整会議で「研究支援体制の再構築(技術系職員)」が議論され、総合技術部の発展的な解消や教室系技術職員を新たな職種に移行させるなどの答申が出ました。この答申を受けて、令和4年度からは、技術支援企画委員会で具体的な制度設計のための議論が始まっています。

 今後、取り巻く環境が大きく変わっても、教室系技術職員が新たな職種に変わったとしても、従来と同様、教育・研究支援を通じて大学に貢献するという役割は変わらないと思います。常に技術を磨き続けるともに、必要な知識を吸収するという学内からの要請も変わらないでしょう。引き続き、教室系技術職員が大学の教育・研究活動に貢献できるよう、総合技術部として微力ではありますがサポートし続けたいと思います。どうか今後とも、ご支援とご協力のほど、よろしくお願いいたします。